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セルフヘルプグループとアノニミティ

アノニミティ

アノニミティanonymityを訳すと「無名であること」である。セルフヘルプグループでは参加者の安全を確保し、安心して参加できるために、アノニミティを尊重する。参加者が無名の一当事者にとどまることにより参加者の平等も保障される。参加するとき呼び名がないと不便なので一種のニックネームであるアノニマスネームをつかうことを勧める。

プライバシー

グループとして参加者にプライベートなことを求めることはない。参加に必要なことは特定の問題をかかえた当事者だということだけである。職業、年齢、居住地、連絡先、金があるなし等は分かち合いには不要である。
順番に自己紹介をしてもらうこともアノニミティの原則からはずれる。順にいまの気持ちを発言してもらえば十分である。どこまでプライバシーを明かすかは参加者個人が決めればいいことである。
あるプロジェクトのためどうしても連絡先が必要なときには、プロジェクト以外の目的でその連絡先をつかわないこと、プロジェクトが終了したら個人情報を破棄すること、が必要である。
グループ活動の様子を撮影、録音することはさけたほうがいい。

他者のアノニミティ−を尊重すること


自分のアノニミティを尊重してもらうためには、他者のアノニミティも尊重しなくてはならない。参加者にもとめられる唯一のルールである。
グループで見聞きした他の参加者のことは、あくまで無名の当事者のことであり、誰々がこういった、誰々はどうだった、といったことを外部にもらすことは禁止される。ここからグループ内でおこったことはいっさい口外しないというルールに発展することがおおい。
逆にグループ外での出来事をグループ内で固有名詞をつかって語ることを禁止するケースもある。これも他者のアノニミティを尊重する結果である。「どこどこ病院でひどい治療をうけた」ではなく「ある病院でひどい治療をうけた」といいかえるわけである。
つまり、分かち合いに必要なことは、自分の気持ちを語ることであり、他者のことをああだこうだいうことではない。

グループの運営

グループは無名の一当事者のあつまりであるという原則から、役割分担が生じる場合、交代制がのぞましい。
運営費が必要な場合、参加者の自発的な寄付で運営される。だれがいくら払ったかは明らかにされるべきではない。グループへの参加に、どのくらい金銭的余裕があるかは関係なく、余計な力関係が発生するのを予防するためである。




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